膳部(1)
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概要
関連文献
姓氏家系大辞典
職業部の一にして、令義解に「膳部は庶の食を造ることを掌る」と見ゆるによりて、其の意明瞭なり。古事記に「水戶神の孫櫛八玉神を膳夫と爲す、」とあるを初見とす。中古に及び、大膳職、內膳司等あり。職員令に「大膳職、大夫一人·(諸國の調雜物、及び庶の膳羞、醢:粗、善鼓、未醫、看菓、雞餅、食料を掌り、膳部を率ゐ、以つて其の事に供するを掌る)、亮一人、大道一人、少進一人、大屬一人、少屬一人、主醫二人、主菓餅二人、膳部一百六十人、〔庶食を造るを掌る)、使部卅人、푸膳司、奉話二人(御膳を惣知し、進食、先掌の事を掌る、典膳六人(御膳を造り供し、庶味寒温の節を調和するを掌る)、令史一人、膳部卅人(御食を遣るを掌る)、使部十人、直丁一人、駈使丁廿人、」と見ゆるを以て、上古の狀態をも推知すべし。此の膳部の長は景行段に「倭建命·國を平ぐる爲廻リ給ふの時、久米直の祖、名は七拳脛、恒に膳夫となり、以つて從ひ仕へ奉る也、」と載せ、また姓氏錐、律多治比宿禰の條に「男兄、其の心女の如し、故に欅と賜ひ、御膳部と爲す、」など見ゆる如く、必ずしも一定の氏の人に定まらざりしが、景行朝に磐鹿六雁命·膳夫として功ありしより、子孫膳臣となり、多くの場合、宮中の膳部を掌りしものゝ如し。
(太田亮『姓氏家系大辞典 第2巻』磯部甲陽堂(1943年)1151頁)