大掾(2)
概要
関連文献
姓氏家系大辞典
2起源この氏の事は、桓武平氏系圖に「圖香(常陸大掾、鎭守府)-貞盛、第繁盛-維養(大掾先祖)」と載せ、また新編常陸國志に「平維幹(維轉)は、陸奥守平繁盛(鎭守府將軍)の第二子也。初め伯父貞盛·其の孫姪を子類す、凡そ十五人(今昔物語)、維幹も其の內に在り。貞盛·常陸にある所の田園を擧げて、維幹に譲る。維幹·嘗つて京師に入りて、小野宮右大臣實資に仕ふ(小右記)。偶々病に罹る、時に其の宅の向は、筑前守高階成順の家なり(筑前もと越前に作り、姓名をのせザ。今勅撰作者部類、高階氏系圖等に據りて、これを訂し、且つ姓名を補ふ)。成〓·僧を請じ、經を面す。維幹·徒然の餘リ、行きて誦經を聽く。成順の長女、亦簾内に在りて之を聽く。是の女は伊勢タイショ大輔が生む所なり。維幹·窃に簾内を見、心に之を悅ぶ。然れども高階氏は當時の華族にて婚を通ずる由なし。よりて、ひそかに其の家の上童を語らひて、女を盜まん事を謀る。上童堪へざる由を答ふ。維幹·責めて乳母を語らはしむ。乳母諸す維幹卽ち黄金百兩を與へて、いよ〓〓事を果さんとす。乳母實を以て女に告ぐ、女諸して維幹に奔る。維幹·女及び乳母を携へて〓里に歸り、遂に二女を生む。成順·其の非禍嫁して田舎に走るを愁ふといへども、亦如何ともすべからす。時々の消息を通ず。其の女に妹あり、神祇伯康責王の母なるを以つて、世に伯母と稱す。和歌を以つて聞ゆ。歲月を經て、維幹の妻沒す。時に伯母の夫常陸介に任じて下向す。伯母も亦夫に從ひて任に來る。常陸介任滿ちて京に上らんとするに及んで、維幹二女を遣はして錢別す。二女各々逸物の良馬十匹、革籠負せし馬を百匹贈る。常陸介其の餞別を受けて、任中の雜費、供佛施僧の料、及び往來の用に充つるに、尙ほ若干を餘す。時人維幹が富豪なるた驚嘆せり(拾遺物語)」so 3多氣大掾維幹の後は、
(太田亮『姓氏家系大辞典 第3巻』磯部甲陽堂(1943年)2279頁)