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原(9)

提供: 氏族家系データベース

概要

関連文献

姓氏家系大辞典

9遠江の〓原(無姓)清原眞人の族なれど姓を省きしならん。周智郡小國社の神主にして、朝野羣載卷六に「神祇官移、遠江國、應に〓原則房を以つて、小國社の神主に補任し、社務を執行せしむべき事,右の人は相傳の理に任せ、神主職に充て補任す。例により移送件の如し。永保二年十月十七日」と見ゆ。10美濃の〓原(無姓)朝野群載卷十一に永久四年頃「竊盜〓原友光·美濃國人」と見ゆ。11讃岐の清原(無姓)大内郡入野〓寛弘元年戶籍に清原〓戶自女と云ふ人見ゆ。12筑前の〓原(無姓)西宮記二十三に見ゆ(天曆四年)。香維社四黨神官の一に〓原眞人あり。カシヒ、ナカムダ條を見よ。13日向の〓原(無姓)西宮記二十三に見ゆ(天曆八年)。14海姓〓原氏群書類從、及び續群書類從所載〓原氏系圖に「眞人·本は海宿禰也、」と載せ、また後者には「家本云ふ、本姓·海宿禰、」と記せるは、此の流の〓原氏が、其の實·海宿禰の後裔なるを表はすにあらずや。思ふに天武紀、朱鳥元年天皇崩御の段に「第一に大海宿禰藝蒲(大寶元年二月紀には凡海宿調魚鎌)·壬生の事を諫す」とあるは、大海氏が此の天皇の壬生たりしによるにて、天皇の御諱を大海人と申し奉るも、此の氏名を負ひ給へるに外ならず。大海氏はかくの如く、此の〓原氏の大祖天武天皇と密接なる御緣故あるを以て、後世·大海宿禰は竊に天武天皇、卽ち大海人皇子の後裔なりと稱し、遂に〓原氏を冒すに至れりと想像するも、適當ならずとせず。これ此の流の清原氏諸系圖に本姓海宿禰とある所以にし、猶ほ「舍人親王-貞代王-有雄-通雄(〓原姓を賜ふ)-海雄(筑前守)-房則(豐前守、一本贈大納言、夏野·子と爲す)-業恒(一本業坦、正五下、左京大夫、勘解由次官)、弟深養父(内藏九、藏人從五下雜色)」とあるも、前述第二項に述べたるが如く、國史と一致せざるも、或は此れに起因せんか。但し房則、及び其の子の深養父が天武天皇裔の〓原氏なるは、此の系圓の眞僞に關せず、明白にして、疑ふ餘地なきが如し。よりて其の眞に〓原氏にあらずして、海宿禰の假冒せし〓原氏は、業恒或はその子の廣澄に始るべし。何となれば群書類從系圖、「業垣-廣澄」の註に、明かに「寬弘元、十二、海宿禰を改め、〓原眞人と爲る。儒業小野吉柯門人也。或は小野瀧雄二男云々」と見ゆればなり。廣澄が若し始めより眞に〓原氏にして、通雄の奇ならんには、斯の如きの註·何の要かあらむ。猶ほ小野吉柯の門人、或は小野瀧雄の二男と載せ、尊卑分脈には「吉柯(小野氏歟)-廣澄(實は業恒の男、寬弘元十二、海宿禰を改めて、清原眞人と爲す。廣澄は業恒の實子也。儒業禀承に於いては、吉柯の後たるか。仍りて本系所載に於いて兩人なり。或る記に云ふ、〓達天皇五代孫征夷大將軍陸奥守小野永見の子出羽龍雄二男也云々」と見ゆ。斯の如き傳へもありしなり。益々怪しむべし。又一本清原系圖に「房則-業恒」の註に「當流の事は、一本家に於いては、元祖を載せざるによりて、今相承を知らざる者也、(これ眞の告白なるべし)。抑も竊かに愚を以つて猥りに僻推を加ふれば、天武天皇の御子舍人親王の子·兩人の分流、各々〓原姓を賜ふ。然リ而して彼の親王第二子貞代王六代を業恒となす歟。但し實儀を決し難し」と。また「吉柯(小野氏、從五位下、石見伊豆守、左大臣)-廣澄」とある註に、「實は業恒の男、廣澄は業恒の實子也。寛弘元年十二月、海宿禰を改め て、〓原眞人と爲る。儒業の嘉承に於いては、吉柯の後たる哉。仍りて本系圖に載する所也。或る記に云ふ、敏達天皇五代の孫·征夷大將軍陸奥守小野永見の子·出羽龍雄の二男也云々。右少辨恒柯の舍弟也云々」と見ゆ。以上によりて、後世榮えたる〓原氏の、天武帝裔〓原眞人の後にあらざるや、て明白なりとす。而して斯くの如く種々極めの傳あるも、天武帝の壬生は大海宿福なれば、此の〓原氏を冒すに至れる經過も、右によりて推知すべく、此等〓原氏は大海宿禰藝蒲より出づるとなすを、最後の鐵案とすべし。次に業恒以下の系は、に「業恒-廣澄-賴隆-定澄-定康-祐隆-賴業(高倉院侍、また侍讀高倉院)」又續群書類從、〓原氏第一の系圖には「深養父-春光-元輔-賴業」とせり。此の氏が天武帝裔〓原眞人家の、何處より其の系を引かんとせし苦心の跡·見えて面白し。15明經道清原家平安中期以來、中央なる〓原氏は儒家として最も著はる。職原杪に「大學寮·四道儒士出身云々、明經清原、中原)」とあるもの此の家にして、五錢、船橋、東高倉の諸家これ也。ニ 等は前述せし廣澄に創まり、賴業に至りて大成す。廣澄の子頼隆(文章博士、大外記、天喜元、七、廿八卒、七十五)きさ白鷺五大外記高食物侍定滋-定康-祐隆--賴業文章博士大外記大界記康拉二辛伊貴守天永四年お茶碗にお出し朝通宮内極大夫定隆石見守、大内記石山公淨明祐安大鼻記中服部元ノ

(太田亮『姓氏家系大辞典 第2巻』磯部甲陽堂(1943年)1151頁)

系図・系譜

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